近年自然栽培をする方が増えています。
自然栽培は農薬はもちろん、肥料も使わないので本当に野菜ができるのかなという疑問を持っている方も多いかもしれません。
我が家でも去年の秋から始めた自然栽培。
半年やってみて、どうだったかをご紹介します。
今までの栽培方法
家の庭で16年家庭菜園をしています。
もともとは田んぼだった土地で、水はけはやや悪いです。
畝を作り水はけをよくしています。
最初は粘土質の土が多かったですが、今は黒っぽい土になっています。
ずっと農薬は使わず、EM菌を使って、家で採れた野菜や、無農薬、低農薬の野菜ごみのみで肥料を作っていました。
それを野菜を植えるところに下に入れて、使っていました。
追肥は市販の有機肥料をあげていました。
ポリポットで苗を作るときは、市販の培養土を使っていました。
種や苗もホームセンターなどで市販のものを買っていました。
たまにオーガニックの種も使っていましたが。
野菜はできるものもあれば、あまりできないものもありました。
虫はいるのですが、野菜を食べる害虫はあまりいませんでした。
もっとたくさん収穫できるようになりたいと思い、他の栽培方法を探したところ、自然栽培に出会いました。
自然栽培とは
自然栽培の定義にもいろいろあるみたいですが、私が実施しているの方法をお伝えします。
まず、農薬・肥料は使いません。
畑に入れていいものは、その畑で採れたものと落ち葉だけです。
種も無農薬で、F1ではなく固定種、在来種のものを使います。
自家採取して毎年同じ種類を同じ場所で育てるのが良いようです。
連作はどの野菜でも、あえてした方がいいということです。
野菜の根元には、雑草など植物で覆う草マルチをするとよい。
(できなくてもよいが、ビニールマルチなどは使わない)
つまり畑には不自然なものは一切入れないということです。
米ぬかなども入れないほうがいいそうです。
そうすることで、土が正常になり、土のみで野菜を育てる力が出てきます。
植えた種類
大根、リーフレタス、白菜(結球しないもの)、キャベツ
自然栽培をはじめたばかりだったので、まだ土に余分な肥料分が残っていたためか、あまり大きくはなりませんでした。
大根は普通よりは細いですが、ある程度なりました。
キャベツに関しては全然大きくなりませんでした。
自然栽培では、白菜やキャベツなど結球するものは難しいようです。
キャベツは来年は種が残っているので植えますが、それがなくなったら、やめようかと思っています。
植える時期もちょっと遅かったのかもしれません。
自然栽培は最初は成長がゆっくりなので、これからは早めに植えようと思います。
種は無農薬、固定種
種は無農薬で育てられた、固定種、在来種のものを使います。
F1の一代しかきちんと収穫できない種は、自然栽培では使いません。
毎年自家採取していくのが理想ですが、最初は自然栽培の種か、オーガニックの種を購入して使います。
リンク
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プランターでブルーサルビアや日日草などを植えていました。
自然栽培をはじめると決めてからは一度も肥料をやってないのですが、なぜかどんどん元気に大きくなっていきました。
自然栽培はじめると、土が喜んで土が元々持っている力を発揮するらしいのですが、本当にそうなんだなぁと実感しました。
手間いらず、勝手に生えてくる野菜たち
イチゴ、ニラ、ミツバ、青じそ、あさつきは何もしなくても毎年生えてきてくれます。
あまり肥料もやってないのに、ちゃんとなってくれるので、すでに自然栽培状態だったなぁと思います。
イチゴは肥料をやっていましたが、今年は無肥料でどれくらいなってくれるか、楽しみです。
いつもは1/3くらいは虫に食べられるので、今年はそれも減ってくれるかなと期待しています。
土の質が変わってきた
自然栽培をはじめて、雑草が変わってきました。
固い地下茎の雑草が減って、柔らかい雑草が増えてきました。
寒くなってきたのもありますが、いつもの年より背の高い雑草が生えてきませんでした。
畑全体も、以前よりすっきりした感じになりました。
ここ何年かはアリが増えて、ときどきアリに刺されていたのですが、10月くらいからはアリも全然見かけなくなりました。
年々収穫量が増えていくことに期待
今年はまだはじめたばかりで収穫量がいまいちでしたが、土が正常になって本来の力を取り戻して、年々収穫が増えていってくれると期待しています。
自然栽培をはじめてから、野菜作りにやる気が出て、楽しくなってきました。
土にも感謝しながら、楽しんで栽培をしていきたいと思います!